あま茶は、砂糖の200倍のあまさにもかかわらず、ゼロカロリーでノンカフェインのハーブティーです。そのままお茶としても、紅茶、ほうじ茶、各種ハーブティーとブレンドしても美味しくいただけます。 原料の甘茶は、ユキノシタ科に属するガクアジサイによく似た80cmほどの低木樹です。岩手県九戸村では、自然豊かな環境を活かして、無添加、無農薬で化学肥料を使用しない方法で30年以上も甘茶栽培に取り組み出荷しています。 この甘茶を揉捻、発酵、乾燥すると上品な甘みが生まれ、とても美味しいあま茶になります。あま茶の甘味成分であるフィロズルチンは、砂糖の200倍の甘味を持つにもかかわらず、ゼロカロリーで、天然の甘味料としても注目されています。 岩手県九戸村のあま茶は、ドイツやベルギー、イギリスに輸出されています。2012年にイギリスの権威ある食品コンテスト Great Taste Awordで最高賞のスリースターを受賞しています。 ※甘茶と花祭りについて: 甘茶は、独特の甘味があるお茶として古来より愛されてきました。甘茶の木は寺院の庭先などでよく見かけますが、これは毎年4月8日に行われるお釈迦様の生誕を祝う仏教行事「灌仏会(かんぶつえ)」と関係があります。 灌仏会(かんぶつえ)は、一般には「花祭り」の名で親しまれています。花祭りの当日は春の花々で飾られた小さなお堂に、甘茶を煎じた「甘茶」をたたえた水盤がしつらえられ、その中に安置された仏像に甘茶を注いで参拝するのが慣わしです。 これは、お釈迦が誕生された際、九頭の竜が天から芳しい甘露を吐いて産湯を満たしたという伝承がもとになっています。江戸時代までは、甘茶ではなく五色水と呼ばれる香水が使われていたようですが、次第に甘茶を甘露に見立てて用いるようになったといわれています。 ■お召し上がり方: [リーフ(茶葉)場合] 1. 急須にあま茶を約1g(ティースプーン1杯程度)入れる。 2. 急須に熱湯を注ぎ、1分間浸出する。 3. 湯飲みに注ぎ分けて、お召し上がり下さい。 [ティーバッグの場合] 1リットルのお湯にティーバッグ1袋を入れ、琥珀色になったらお召し上がり下さい。(濃いめがお好きな方は半分のお湯でどうぞ) ※お召し上がりの際のご注意:あま茶を煎じると甘み成分のフィロズルチンが発生し甘さを感じますが、長時間、煮詰めるとフィロズルチンから苦味成分のタンニンが多く出て苦味を感じ出しますのでご注意下さい。 |