『メディカルハーブ』は、人も動物も、長い歴史の中で体調管理に活用してきた薬草。医薬品に比べて非常に安全で、自然治癒力を引き出しながら体の奥深くで効果を発揮してくれる、すばらしい自然の恵みです。
当書籍では、メディカルハーブの基礎知識を、「エビデンスがある西洋医学的な観点」と「伝統的ハーブ療法の観点」の両面から解説しており、ハーブを深く理解できます。また、ハーブを、犬と猫の体調ケアや毎日の生活で活用する方法を具体的にご紹介。読んですぐ知識を役立てられる実用書です。
-はじめに
-メディカルハーブとは
-メディカルハーブのはたらき
-犬・猫へのメディカルハーブの使い方
-ハーブと食事
-犬・猫におすすめのメディカルハーブの主な剤型
-犬・猫にメディカルハーブを使用する際の注意点
-神経系のトラブルとハーブ
不安/問題行動/不眠/夜泣き/てんかん/前庭疾患/認知症/乗り物酔い
・カモミールとパッションフラワーのリラクシングクッキー
・フレッシュローズマリーで脳の活性マッサージ
・カモミール浸出油を使った優しい手のリラックスマッサージ
-呼吸器のトラブルとハーブ
ケンネルコフ(犬伝染性気管・気管支炎)/猫風邪/猫喘息/鼻炎/副鼻腔炎
・タイムとオレガノのポークソテー
・マシュマロウとリコリスの冷浸剤
-心臓・血液・免疫のトラブルとハーブ
心不全(弁膜症/心筋症)/フィラリア/貧血/脂質異常症/アレルギー/免疫不全/感染症
・いわしの骨ごとトマト煮
・鹿すね肉の煮込み
-消化器のトラブルとハーブ①
嘔吐(胃炎)/下痢/炎症性腸疾患(IBD)/歯周病
・鶏ささみのネバトロスープごはん
・フレッシュペパーミントとジンジャーの蒸気吸入
-消化器のトラブルとハーブ②
肝機能低下/肝炎/胆のうのトラブル/膵炎
・馬肉ハンバーグ
・レバーケーキ
-内分泌系のトラブルとハーブ
甲状腺のトラブル/糖尿病/副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)/副腎皮質機能低下症(アジソン病)
・シベリア人参の参鶏湯風スープ
・レモンバームのゼリー
-感覚器系のトラブルとハーブ
尿路結石/膀胱炎/腎臓のトラブル/尿失禁
・しじみと黒豆のスープ
・ジンジャーの温湿布
-外皮系及び関節のトラブルとハーブ
皮膚のトラブル/被毛のトラブル/関節炎
・ネトルのスパニッシュオムレツ
・カモミールの足湯
・ハーブを使った清拭
・カレンデュラクリーム
-がん
医学博士・薬剤師・日本メディカルハーブ協会の監事という肩書を持つ傍ら、ハーブ製品を輸入・販売する企業の代表をつとめる。飼い主向けハーブセミナー開催実績も多数。
日本アニマルフィトセラピー学術協会で活動、セミナー講師を多数つとめる。当書籍では、豊富な実践経験にもとづいたケア方法をご紹介。
アニマルハーバリスト。Animal Essentials Inc. 創立者、最高経営責任者。全米の獣医師にカスタムメイドのハーブ製品を調合。
・メディカルハーブとは何かかを、「ハーブと医薬品の違い」「なぜハーブは体の中で効果を発揮するのか」「メディカルハーブの特徴となるフィトケミカル」などの解説から知ることができます。
・ハーブの効能を、「薬理学的・病態生理学的な作用」と「伝統的ハーブ療法」の2方向から解説。どちらも重用な分類方法であり、広い視点からハーブを理解できます。
・犬と猫へメディカルハーブを与える場合の注意点、与え方、市販品の選び方や、犬と猫に与えやすいハーブの形「ハーブチンキ」「浸剤(ハーブティ)」「浸出油剤(ハーブオイル)」の家庭での作り方などをご紹介しています。
ジンジャー(生姜)やパセリなどお馴染みのハーブから、はじめて聞くハーブまで全40種をご紹介。
1つのハーブには実にたくさんの効能があることに驚かれることでしょう。それこそがハーブの特徴で、医薬品との違いでもあります。ハーブたちの美しい写真もお楽しみいただけます。
「器官ごとのハーブケア』では、犬や猫に多い40種の症状別に、「どのハーブで」「どんな対応ができるか」をご紹介。
具体的なケアの方法として、「ハーブを使ったごはんのレシピ」や「ハーブケア用品のクラフト」も掲載。