
健康診断の結果、気にしていますか?肝機能の数値から始める毎日の健康管理
健康診断の結果が届いたとき、判定欄だけを確認して、そのまま保管していないでしょうか。体調に特に変化がないと、少し高い数値があっても「次の健康診断まで様子を見よう」と考えてしまうことがあります。しかし、健康診断は病気の有無を自分で判断するためのものではなく、現在の体の状態を知り、必要に応じて生活習慣の見直しや医療機関への相談につなげるための大切な機会です。
中でも、AST、ALT、γ-GTPなどの肝機能に関係する項目は、食生活や飲酒、体重の変化、服用している薬など、日々の暮らしと関係することがあります。肝臓の異常は自覚症状が現れにくい場合もあるため、結果に「要再検査」「要精密検査」「要受診」などの記載があるときは、症状がなくても指示に従うことが大切です。
今回は、健康診断の肝機能に関する数値の基本的な見方と、今日から取り組める生活習慣の見直し方を紹介します。あわせて、チラシで取り上げられている三つのハーブについても、健康食品として無理なく取り入れるための考え方をまとめます。
肝臓は体の中でどのような働きをしている?
肝臓は、食事から取り入れた糖質、脂質、たんぱく質などを体内で利用しやすい形に変えたり、必要に応じて蓄えたりする臓器です。また、体に不要な物質を処理し、脂肪の消化を助ける胆汁をつくるなど、さまざまな役割を担っています。
一方、肝臓は状態に変化があっても、初期には目立った症状が出ないことがあります。疲れやすさや食欲の変化などがあったとしても、肝臓以外の原因でも起こるため、症状だけで肝臓の状態を判断することはできません。だからこそ、健康診断の血液検査や、必要に応じて行われる追加検査が重要になります。
AST・ALT・γ-GTPは何を示す数値?
ASTとALTは、体内の細胞に含まれる酵素です。ALTは主に肝臓に多く含まれ、ASTは肝臓だけでなく心臓や筋肉などにも存在します。肝細胞が何らかの原因で傷つくと、これらの酵素が血液中に出て、検査値が高くなることがあります。
γ-GTPは、肝臓や胆道の状態を確認する際に用いられる項目の一つです。飲酒の影響で高くなる場合がありますが、飲酒だけが原因とは限りません。胆道の異常、服用している薬、代謝に関係する要因など、さまざまな可能性があります。
大切なのは、一つの項目だけを見て原因を決めつけないことです。数値の基準や判定方法は検査機関によって異なる場合があり、年齢、性別、既往歴、ほかの検査結果なども含めて判断されます。インターネット上の情報だけで自己判断せず、健康診断結果に記載された指示を確認し、必要であれば医師に相談しましょう。
肝機能の数値に影響する生活習慣
肝機能の数値が高くなる原因は一つではありません。飲酒量が多い状態が続くことに加え、食べ過ぎによるエネルギーの過剰摂取、体重増加、運動不足などが関係することがあります。糖尿病や脂質異常症などの代謝に関わる状態と、脂肪肝が同時に見られることもあります。
脂肪肝というと飲酒が多い人の問題と思われがちですが、ほとんどお酒を飲まない人にも起こります。また、医薬品や健康食品を含め、摂取しているものが検査値に関係する可能性もあります。服用中の薬がある場合は自己判断で中止せず、健康食品やサプリメントの利用状況も含めて、医師や薬剤師に伝えることが大切です。
生活習慣を見直すことは重要ですが、生活だけが原因とは限りません。ウイルス性肝炎をはじめ、検査や治療が必要な病気が隠れている場合もあります。再検査や受診を勧められたときは、食事や運動だけで数値を下げようとせず、まず医療機関で原因を確認してください。
今日から始める肝臓をいたわる生活習慣
1.食事の量とバランスを見直す
特定の食品だけを食べるのではなく、主食、主菜、副菜を組み合わせ、さまざまな食品から栄養を取ることが基本です。揚げ物、脂身の多い料理、菓子類、甘い飲み物などを頻繁に取っている場合は、まず回数や量を振り返ってみましょう。
一度に大きく変えるよりも、夜遅い時間の食事を減らす、間食の内容を見直す、野菜を使った副菜を加えるなど、続けやすいことから始める方が習慣にしやすくなります。果物も食生活に取り入れやすい食品ですが、量を決めずに食べ続けるのではなく、全体の食事量とのバランスを考えましょう。
2.飲酒の量と頻度を振り返る
お酒を飲む習慣がある方は、何をどのくらい飲んだかを記録すると、実際の飲酒量を把握しやすくなります。飲まない日を設ける、まとめて多量に飲まない、食事と一緒にゆっくり飲むなど、自分の飲み方を見直すきっかけにしてください。
ただし、肝臓の状態や治療内容によっては禁酒が必要な場合があります。医師から指示を受けている方は、その内容を優先してください。飲酒量を自分で減らすことが難しい場合も、早めに医療機関へ相談することが大切です。
3.無理のない運動を続ける
歩く時間を増やす、階段を使う、軽い筋力運動を取り入れるなど、日常生活の中で体を動かす機会を増やしてみましょう。大切なのは、短期間だけ頑張ることではなく、自分の体調に合わせて継続することです。
これまで運動習慣がなかった方、持病がある方、関節や心臓などに不安がある方は、急に負荷の高い運動を始めず、医師などに相談して安全な方法を選びましょう。
4.体重と腹囲の変化を確認する
体重は一日の中でも変動するため、できるだけ同じ時間帯、同じ条件で測ると変化を捉えやすくなります。健康診断時の体重だけでなく、ここ数か月で急に増えていないか、腹囲が変化していないかも振り返ってみましょう。
極端な食事制限による急激な減量は、栄養バランスを崩す可能性があります。体重管理が必要な場合は、医師や管理栄養士などの助言を受けながら、無理のない方法で進めることが安心です。
5.休養と睡眠を軽視しない
食事や運動に比べて見落とされやすいのが休養です。睡眠不足が続くと、食欲や活動量など日中の生活にも影響しやすくなります。就寝前の飲食や飲酒、長時間のスマートフォン利用など、睡眠を妨げる習慣がないか確認してみましょう。
毎日同じ時間に眠ることが難しくても、起床時間を大きくずらさない、朝に光を浴びる、日中に適度に体を動かすなど、生活のリズムを整える工夫はできます。
健康診断の記録を次の行動につなげる
健康診断の数値は、一回分だけでなく、過去の結果と並べて見ることにも意味があります。基準範囲内であっても変化が続いている場合や、複数の項目に変化が見られる場合は、結果票を持参して医療機関へ相談するとよいでしょう。
健康診断を受けた日、体重、飲酒量、食事の傾向、運動、睡眠、服用中の薬や健康食品などを簡単に記録しておくと、生活を振り返りやすくなります。健康食品を利用する場合も、いつから何を取っているかを記録し、体調に変化があれば利用を中止して医師や薬剤師に相談してください。
ハーブサプリメントを考える前に知っておきたいこと
ハーブは植物由来ですが、「自然のものだから誰にでも安全」とは限りません。健康食品は医薬品ではなく、病気の診断、治療、予防を目的とするものでもありません。健康診断の数値に異常があった場合、ハーブサプリメントだけで対応しようとせず、必要な受診や治療を優先することが基本です。
健康食品を選ぶときは、原材料名、含有量、摂取目安量、注意事項、製造者や問い合わせ先などの表示を確認しましょう。複数のサプリメントを同時に利用すると、同じ成分を重ねて取ってしまうことがあります。医薬品との相互作用が問題になる場合もあるため、治療中の方、薬を服用している方、妊娠中・授乳中の方、アレルギーのある方は、利用前に医師や薬剤師へ相談してください。
毎日の健康管理に取り入れられている3つのハーブ(マリアアザミ・ホーソンベリー・セイヨウタンポポの特徴)
マリアアザミは、ミルクシスルとも呼ばれるキク科の植物です。紫色の花を咲かせ、種子由来の抽出物に含まれる成分群はシリマリンと呼ばれます。肝臓に関する研究が行われてきたハーブですが、人を対象とした研究結果は一致しておらず、肝疾患への有効性について明確な結論が得られているわけではありません。キク科の植物にアレルギーがある方は、特に注意が必要です。
ホーソンベリーは、バラ科のサンザシ類の果実です。地域によっては果実や葉、花が伝統的に利用されてきました。心臓や血管に関連する目的で紹介されることがありますが、多くの健康状態に対する質の高い根拠は十分ではありません。血圧や心臓に関する薬などを服用している場合は、自己判断で取り入れず、医療専門家に相談しましょう。
セイヨウタンポポは、ヨーロッパ原産で、現在は広い地域に見られるキク科の植物です。葉や根などが食用や伝統的な素材として用いられてきました。ただし、人の健康に対する作用については研究が限られており、特定の病気への効果を断定できるものではありません。医薬品との相互作用が考えられるため、薬やほかのサプリメントを利用している方は事前の確認が必要です。
これらのハーブは、それぞれ異なる歴史と成分を持っていますが、健康診断の数値を改善する薬ではありません。利用する場合は、食事、運動、休養を整える取り組みを基本とし、その補助として位置づけることが大切です。
健康診断の結果は、現在の生活を振り返るための手がかりです。AST、ALT、γ-GTPなどに変化が見られたときは、飲酒だけを原因と決めつけず、食事、体重、運動、睡眠、薬や健康食品の利用状況まで幅広く見直しましょう。そして、再検査や受診を勧められている場合は、症状がなくても指示に従ってください。
健康づくりの基本は、栄養バランスの取れた食事、適度な運動、十分な休養です。ハーブサプリメントは医薬品の代わりではなく、毎日の健康管理を補う食品の一つとして、表示や注意事項を確認しながら適切に利用しましょう。
▼ 関連するハーブサプリメント
ご利用前に各商品ページの原材料、摂取目安量、注意事項をご確認ください。治療中の方や医薬品を服用している方は、医師または薬剤師に相談の上でご検討ください。

