ハーブを効果的に使うために
ハーブは、からだの自然治癒力を生かしながら使うと最高の効果を発揮します。あくまでもハーブは薬ではなく、また薬の代わりをするのでもなく、特別にからだそのものをサポートするために使うものです。ですから、直面している症状を抑えるために使うのではなく、からだを強くし、健やかさを応援するために使いましょう。
もしもからだの機能を支えてくれる道具や燃料、すなわち内臓や食べたものが、きちんと働いていなかったら、せっかく摂取したハーブもうまく働いてはくれません。また食べたものをきちんと消化・吸収し蓄えるためのエネルギーが不足している場合にも、残念ながらハーブはうまく働いてくれないのです。
『あなたはあなたの食べたものでできている』 といわれる通り、私たちもペットたちも、毎日の食事が大切なのは言うまでもありません。特に犬や猫に主に与える食餌は、新鮮で良質な肉類が中心になります。牛肉なら牛肉だけ、というのではなく、質の高いバラエティに富んだ食餌を与えながら、さらに老廃物をきちんと排出できるよう、食餌やハーブでサポートしてやりましょう。
「食べたら、排出する」というのは一連の作業であり、自然の流れだということは、あらためて言われなくてもわかっていることなのですが、この排出作業が実は結構大変なのです。きちんと排出できずに老廃物がたまっていくと、からだにとっては大変な負担となってしまう、ということを知らずに暮らしている人は多いのではないでしょうか?
たとえば、たんぱく質が正常に消化されたとしても、代謝の際の副産物として尿酸が発生しますが、もしも排出する力が弱っていると、排出されずにたまってしまった尿酸は体内のミネラルや化学物質と結合して、自己免疫疾患の症状、あるいは関節炎、最悪の場合は癌を引き起こすこともありうるのです。
多くの犬や猫の慢性疾患が、実は体内に蓄積された老廃物によって引き起こされているとも言われています。
風邪をひきやすかったり、環境によりストレスを受けている場合、加齢による疾患なども食餌を変えてみると案外うまくいくようです。